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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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4日間(活動はまる3日間でしたが)の活動を終えて
帰ってきました。

私は避難所を回ったり
保健師さんからチェックされていた方の
自宅を一軒一軒訪問したり
消防署を回って面談したり
仮設住宅に入る前の住民の方を集めた
グループワークにファシリテーターとして参加したりしてきました。

石巻や、岩沼の状態は
一言で言うと、「落差が激しい」ということ。

被害状況もそうだし
避難所の境遇もそう。

道路の右をみれば海岸まで泥一面で
住宅など一軒も残っていないのに
左をみれば電気の煌々とついた住宅街が
まるで何もなかったのかのように立ち並んでいる。

避難所に何十人もいるところもあれば
もうほとんどが仮設住宅に移動して
避難所の体育館にはほとんどいなかったり。

物資が有り余っているものもあれば
極端に不足しているものもある。
ボランティアと称する団体が大量に
存在している避難所があるかと思えば
拠点避難所として最後まで
閉鎖されない予定の避難所には
ピースボートと日本赤十字と自衛隊しかいなかったり。

朝食がない避難所があるかと思えば
朝から菓子パン+味噌汁という組み合わせの避難所があったり
かと思えば芸能人が入れ替わり立ち代わりやってきて
やれたこ焼きだ、〇〇だと振舞っている所もある

芸能人が来てくれるところや
ボランティアが大量に乗り込むところは
テレビで盛んに報道されるところだけ。
他は「忘れられているのではないか」と思うほど
穏やかなというか、ひっそりとした避難生活でした。
しかし逆にそのような場所は
常にプライバシーに踏み込まれるという面もあるのでした。

この活動に行った後
色々な人に

「何か得られるものはありましたか?」

と聞かれます。

でも、私はこの質問に窮してしまうのです。
何かを見つけに行ったわけではないからです。
何かを得ようとして行ったからではないからです。
ただ、一生懸命 被災地で
求められた活動をしただけです。

何かを得に行くような
「自分探しボランティア」が
悪いとは言いません。
だけど、私はそれをしに行ったわけじゃない。
自分の使命として行って活動の手伝いをしただけです。
だから、帰ってきても、何も変わっていません。
むしろ、もっと居たいと思いました。
こんな短時間じゃなにも出来ない。
継続的な支援が必要なんだと思いながら
被災地を後にしてきました。

何も得ていないことに対して
怒らないでくださいね。
被災地への派遣や、被災地での活動は
私にとって「自分に何かを得るためのツール」では
無かっただけですから。



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