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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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子供がイヤイヤ期にさしかかってきました。

私のことを嫌というのはまだ全然ましなのですが
困ったのは私に手を挙げること。
私の顔めがけてこぶしが飛んできたり
ものを顔めがけて投げつけられたり。

私はそのたび、とっさに両腕を顔の前に出し
ガードする。
そう。
目をぎゅっと閉じて。

だから子供の顔など見えていないし
飛んでくるものがどこに向かってきているのかも見ていない。

ひたすら自分をガードする。

目をぎゅっと閉じて。
そして微動だにせず、来るであろう痛みに耐える。

父から受けた虐待の後遺症が
今こうして目の前に立ちはだかり
子供が手を挙げただけで目をぎゅっと閉じて
体を硬直させて
下を向きながら腕で頭をガードする姿勢をとってしまう。

この間は、あまりに私をたたき続ける娘を
下を向きながら突き飛ばしてしまった。

まだ小さくて軽いその体は
あ、っと
うしろに勢いよく倒れていった。


ある日はお風呂で癇癪をおこした娘が
私にシャワーヘッドを投げつけてきた。

大きな音がしてどこかにあたったことだけが
記憶にあるが
どんなふうに飛んできたかが分からない。

そこにいた夫曰く

「前を向いたまま固まって避けようともしなかった」

と。

そう。思わず意識が瞬間的に飛んでしまったのだ。
あの時のように。

私が子供のころされていた暴力の後遺症が
いまだに残っていることに驚く。
今は自分が親のように子供を殴ったりしてしまわないかという
一種の恐怖にかられる時がある。

こんなに愛しい存在なのに。
いつか壊してしまうのではないかと思って怖くなる。
子供が癇癪をおこして、自分の髪の毛をぶちぶちと
引っ張って、髪の毛がちぎれる音も怖くてたまらなくて
思わず涙が止まらなくなった。

ぎゅっと抱きしめようとしても
癇癪をおこして暴れて抱きしめられない。

無力。

いつか私は私のように
子供を育ててしまうのではないかと怖くなる。

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