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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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思い立ってクローゼットの箱を
片っ端から開けてみたら
いつかの雨の日 古池から借りた傘が
まるで 古い写真のように
ずっとそこで 時計が止まったように
きれいなままで出てきて
片っ端からまた
古池の思い出を探し始める私。

もう古池なんかいないのに。

私の愛した
ただ一人の人。

あれがきっと
最初で最後の愛だったんだ。

私が生きていてごめんね。


暑い夏の匂いの中で
胸がきゅうっと掴まれる。
私はあなたに
どれだけ迷惑をかけて消えたのだろう。


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