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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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連休はのんびり過ごしていました。
今まで読めなかった本が一冊あります。「墜落遺体」という本です。

墜落遺体。

それはもう数十年も前になるでしょうか
日航ジャンボ機機が、御巣鷹山の尾根に墜落した、飛行機の単独事故では世界最大と
言われているあの墜落事故です。
その死体を検視した刑事さんが書いた本が、この「墜落遺体」です。

墜落した500以上にも上る遺体は、どのように検死され、どのように個人を特定したのか。
そしてその当時のエピソードが書かれています。
墜落した遺体は、場所にも寄りますが完全遺体と呼ばれる、五体満足なもの以外の
バラバラな部分遺体が多かった、とあります。
しかし、その体の一部分からでも、個人を特定し、家族のもとへ引き渡そうという執念と努力。
そしてご遺体は家族のもとへ帰っていくわけです。
その仕事の中で、医師は、歯科医師は、看護士は。
警察は、日航の職員は。
いったいどういうことをし、何を考えていたのだろう。

それがこの本には詰まっています。

私はこの本を読んでいて、涙がこぼれそうになりました。

体の一部分、そう、たった指一本しかない遺体でも、
「これは私の妻です」と断言した夫。
片足一本でも、何百という遺体の中から「お父さんだ!」と叫んだ少年。


それは紛れもなく、愛情、いやそれ以上の何かがもたらす力、感覚だと思うのです。

この世の中には、科学では解明できないものが沢山ある。
そして私は、それはたとえいかに人類が進化し、科学技術が発展しようと
けして見失ってはいけないものであると 思うのです。

事故に遭われた乗客・乗員の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

命とはいったいどこからくるのだろう

そして命はいったいどこへ行くのだろう

私たちは忘れてはいけない

目に見えるものだけが真実ではなく

目に見えないものはないのと同じではない。


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