まだ小さな子供の手を引いて
久しぶりに母校の門をくぐる。
毎日通った通路を抜けて
いつも会っていた木々の下を通り過ぎながら
こんな日が来ると思わなかったと
不思議な気持ちであふれていた
懐かしい恩師に会うことができて
小さな手の生き物を紹介することができて
とてもうれしい気持ちになった
学生のころ 種をまいたポポーが
背丈の高い木になり始めていた
私の種は
ここからまた芽生えている
あの日の苦しみさえ
あの日の悲しみさえ
すべて今日につながって
あなたのことはずっと
この先もずっと
色あせることがない
いまならそのすべてを
愛することができるだろう
先生
そこにいてくれて。
ありがとう。
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