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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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日本人は昔から香水をつける習慣がなかった、といいますが
実は匂い袋で香水と同じ役目を果たしていたのです

ヨーロッパでは下水道の発達が遅れたため
自分の匂いを消すために香水が発達したと
映画「perfume」でもありましたが

今では日本人でも香水をつけている人はとても沢山います
そう、自分の香り。なんて言って
自分に合う香りを探して女性は一生終わるのかもしれません

この香りというものは、五感の中でも特に記憶と密接しています
脳の中にある記憶を司る「海馬」と密接に関係しているのです
また、脳の中で「香り」とは、さまざまな刺激となって
脳にレスポンスを起こすものであると考えられています
逆に、脳が過敏に反応する状態になると
実際に匂いがしないのににおいがするような
そんなこともあったり、匂いに敏感になったり
そういったことが起こります

たとえば統合失調症の診断で
患者さんが共通の匂いを訴えることが間間あります
その匂いとは、「こげた魚のにおい」
(ちゃんと精神医学の教科書にも載ってます)
きっと匂いを感じ分ける時には脳の受容体が匂いごとに刺激され
それでたとえば

Aの受容体単独で刺激されると いちごの匂い
Bの受容体担体で刺激されると りんごの匂い
AとBが同時に刺激されると しょうゆの匂い

みたいなことが起きているのではないでしょうか
そこで、実際に匂いを発するものが無くても
脳の障害によってその受容体にスイッチが入りっぱなしになり
脳に「匂い」として認識されるのではないでしょうか
五感が敏感になる妊娠中に
食べものの匂いでダメになった、というのもそのせいじゃないかと
私は考えています

まあ、それで話を戻して。

記憶と香りは密接に結びつきやすいもので
同じ香水をつけている人がいれば、その香りだけで
その人を瞬時に思い出すことができるのです
思い出すことが出来る、というより
記憶が勝手に思い出されるのです
引き出しを開けてしまう鍵になるのです

匂いとは不思議なもので
白血球の型(HLA)が離れている人の匂いを
「いいにおい」と感じるという結果もでています
匂いと感じなくても「フェロモン」として何となく惹かれる・・
というのも、実は脳がより強い子孫を残すため
自分とかけ離れた遺伝子を持つ人間の匂いに誘引されるように
できてるんですね

香水ってでも気恥ずかしい感じがして
つけなれていない自分は(医療機関やラボ出身だからか)
なかなか「香水つけよう!」という気にはなれず
最近はアロマディフューザーを部屋の中で使っています

私のお気に入りの匂いは
laundry&clean というもの。
よく、ホテルのシーツとかに付いている柔軟剤の匂いです
ファーファの匂いと皆に言われますが
なんだかリラックスするんですよね

きっとそういうお気に入りの「香り」は
場所が変わっても いつものリラックスできる空間に
自分の意識を一瞬にして運んでくれるものなのかもしれません

みなさんにはお気に入りの香り、ありますか。
 

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