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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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近頃また殺人事件や傷害事件が多いですね
人間の気持ちや行動は、周りの雰囲気にとても流されやすいタイプと
そうではないタイプとあると思うのですが
人の気持ちにも「流行」というものがあるようです

最近は少年少女による犯罪が増えてきています。
昔は少年少女による犯罪とは「非行」とよばれて、不良だとかヤンキーだとか
そんなふうに呼ばれていて
犯罪の内容も恐喝やら万引きやらそういうものが定番だったのですが
最近は、ごく普通に学校に行っている、成績もよくて、何の変哲もない
ごくごく「そのへんにいて違和感ない子」「奇抜な格好で注目されない子」
が犯罪を起こしています。

しかも、万引きや恐喝(カツアゲ?・・死語か)
なんてものでなくて、いきなり「殺人」
しかも身近な人を殺すか、もしくは見ず知らずの
「誰でも良かった」という無差別殺人か
どちらかであることが目を引きます。
個人的には「誰でも良かった」なら
自分自身でもいいだろうと思うのですが
死ぬ事に現実感がないから余計に恐怖心を感じるから
自分が死ぬのは何となくいやという・・

最近興味深い事を聞きました。
小学校低学年に、「死んだら人はどうなるか」というアンケートをとったら
25%が「生き返る」と答え、また25%が「生き返る事もある。」と答えたという。
つまり、半分のこどもが「死んでも(殺しても)人は生き返る」と
思っているのです。

これだけ聞くと「まだ小学生だから~」と思うかもしれません。
しかし、中学生に同じことを聞いたところ、結果は同じだったそうです。

つまり 思春期になっても、人が死ぬということが
一体どういうことなのか理解していないのです。
死んでも、殺しても、殺されても、生き返る。
だったら、怒りや興味本位、ストレス発散で
まるでテレビゲームのように人間という「キャラ」を殺したって
再スタートしたらまた初めから生き返って同じような生活が始まる
まったく問題ないわけです
何が悪いか分かるわけありません

そして人生に再スタートボタンがホントはないこと
リセットしたつもりでも、初めからやり直すことはできないこと
生きているものは、死んでしまったらもう二度と会えないこと
その真実は 一体いつ誰が教えてくれるのでしょうか
大切な人がいなくなって
いつまでたっても戻ってこない、その喪失感に苛まれて初めて
知る事ができるのではないだろうか
だから人を殺しても
無差別や誰でもいいなんていった場合
自分のその前後の人生にまったく周囲の人間で
欠けた人がいないため
何も変わらないのです(その本人の中では)
だからこそ逆に誰でもいいのかもしれない。
そして、それは
全く自分のことしか考えていないという
明らかな証拠でもあると思うのです

こうなったのは、一体日本の何が原因なんだろう。
テレビゲーム?親の不在?日本の偏差値教育?

最近私の通っている大学にも
「医学部に受かったけどこの大学に来たの。特待だったから。
でも、学生が頭悪いから一緒にいるのが嫌だから医学部に編入することにしたので
来月の編入試験の願書だしたの。」
と平気で言っている現役入学の学生がいる。

一体どうしてこういった嘘が平気でつけるのか。
現役入学で今2年生の段階では
願書すら受けつけてもらえないのだ。
唯一T海大学だけは、準学士卒・専門士卒
または大学2年次在学以上で62単位以上を取得の場合に
受験資格を与えているが
現役入学で今の時点では、62単位どころか30単位程度しか(1年の分だけ)
まだ取得していないはずなのに。
それなのに「もう願書だした」「来月受験する」などと平気で人に言ってしまう。 
ネットだから、際限なしに自分に鎧や嘘で塗り固めて理想の人物を
つくりあげることが出来るのかもしれない。
でも、そういった嘘を平気でリアルな世界でも悪びれもなく
まるでそれが真実かのように振舞ってしまう。
嘘が本人の中では現実との区別がなくなり
理想として嘘の中を、彼(彼女)は生きているのかもしれません。

現実世界に失望したら
その失望した現実を受け入れてなお現実を生きるのではなく
作り上げた虚像の世界を求めてそこで生きることを選んでしまう。

自分の考えていることで
何がいけないことなのか
何が本当のことなのか
今の若い世代には 区別が無いのかもしれません。
現実と虚像 リアルとバーチャルの境界は
日々より近づきつつあり
自分を支え 生き続けていくためには
もはやリアルとバーチャルの差をなるべくなくして
自由に行き来できるようにしなければ
自分を守ることが出来ないのかもしれない。

でも、
私は思う。

大人になるのに
生きていくのに
傷つかなくちゃいけないなんて辛い
でも
絶対に

傷つかずに大人になるなんて悲しいことなんだよ。

 

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