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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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あんまりだ。
何があんまりだって
精神疾患に対する周りの対応だ。
よってたかって精神疾患を否定しようとする。
認めようとしない。
ただ、治療が遅れるだけではないか。

精神疾患だって、人間の病気の一つ。
治療すれば、治る。
なのによってたかって
「病気じゃない」
「心の問題」
「根性で治る」
「気持ちの持ちよう」
の、連発。

どうして?
不思議でならない。
精神疾患=一生治らないとでも思っているのだろうか。
それとも、精神疾患は性格と同義語でしょうか。
だったら医療に「精神科」なんて存在してない。

電車の中で

「どうしてそんなに彼女を病気にしたいんですか?」
「病気の定義って何ですか?」

というので、摂食障害の定義を話してみた。
すると、

「もとさんが、無理やりそれに当てはめてるだけじゃないですか?」
「彼女は前からああですよ」
「私、学校以外の彼女も知ってますし、もとさんより長く過ごしてます」

だから何だっていうんだ。
病気なのに病気じゃないって思いたい理由がわからない。
治療すれば治るのに、どうして他の科の病気のように
扱えないのだろう。
まるで、精神疾患になることが、悪いことのように。
普通の病気と一緒で、特別なものじゃないと思うのに。
その凝り固まった偏見はなんだ。
病気の人に、きちんと治療を受けさせてあげないでどうする。
目の前で、その病気で苦しんでいるのに
どうして病人として認めてあげないのだろう
どうしてそんなにも、治療に反対するのだろう。
目の前で、その病気で苦しんでいる人がいるというのに。

特に、鑑別診断について
「無理やり当てはめてるだけじゃないですか?」
と言われたことに、カチン!と来た。

病気のどこが悪い?
治療することの何が悪い?
苦しんでいる彼女を
「病気じゃない!」と発破をかけることが
余計に本人を苦しめていることに
どうして気付かないのだろう。
治療して治る、普通の病気と一緒なのに。
どうしてそんなに薬を否定するのだろう。

摂食障害の人に対して
「食べれば元気になる」だとか
「薬なんかよりもカウンセリング」
なんて。

うるさいっ!

素人黙ってろ!!

と、心の中で叫んでしまったわ。

結局、口では否定していてもその人には
精神疾患は不治の病みたいなもので
しかもそれは、頭のおかしい人というレッテルに
なってるんでしょうね。
一番偏見を持っているのは、その人自身だ。

糖尿病や高血圧は
診断を受ける前から
「怪しいんじゃないの?」
「詳しく医師に診てもらったら?」
なんて簡単に言うのに
どうして精神疾患は

「違うよ!精神科じゃないよ!」
「病院なんか行かなくても話すれば治るよ!」

というのだろう・・・・

この偏見っぷりに腹が立つわ。

カウンセリングなんて
簡単に言わないでほしいです。
カウンセリングできるほどの心の体力がなければ
意味がないし
まともなカウンセラーにつかなければ
ただお金と、心がすり減るだけ。
日本にまともなカウンセラーなんて
ほんの少ししか実はいないんです。
臨床心理士だからってまともなカウンセリングできるかといえば
決してそうじゃない
ただ学問や理論に詳しいだけで
現場の患者が本の通りに行かなくて
あたふたしている心理士が、日本に掃いて捨てるほどいるんです。

カウンセリングはただ話をうんうん聞いてるだけじゃない。
それならロボットでいい。
ただ、クライアントに喋らせるだけなら
何の意味もない。
でも、素人はそれが薬よりも効くと勘違いしている。
カウンセリングは精神科治療の印籠みたいなもので
これで何でも治ると思っている。
薬がなくてもカウンセリングで治るとかね。

身体症状のない神経症レベルなら
それでもいいでしょう
薬なんか飲むレベルじゃないなら。
精神病圏の患者に対して
カウンセリングのほうがいいとか
カウンセリングを万能視してませんか。
そしてカウンセリグで話を聞いてあげればいいと
思ってませんか。

話聞いてるだけで症状治るなら
精神科医が消滅してるでしょうね。
みんなすごいことになってるでしょうね。
ほんと。

判ったふりをして
親切のふりをして
実は精神疾患の患者に
偏見を持っているのは自分ではないですか
苦しみを共感しているふりをして
実はその苦しみは単に
性格の問題だと受け止めていませんか
そして苦しんでいる人を
治療から遠ざけ
苦しむ期間を延長させていませんか

私が
「素人引っこんでろ!(怒)」と思った、と
私の指導医に話したら笑ってました

日本人は精神疾患を安易に考えすぎる
誰でもなって、簡単に治るような
病気だけど気持ちの問題だとか
病気のカテゴリーに入れてくれていない。
だけど、性格の問題というほうが
精神疾患のレッテルを張るよりどれだけ残酷か
考えたこともないでしょうね
病気だったら治療することで苦しさから
解放される可能性が出てくるのに
性格だ、ということなら
一生付き合っていかなくてはならない。
治る治らないの問題ではなくなってしまう。
明らかにそっちのほうが苦しくないですか。

精神は脳の記憶と体が核融合のように反応して起こる
れっきとした病気なんだと
声を大にして言いたい

カウンセリング安易に勧めず
精神科の薬を安易に敵対視するべからず






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