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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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いつごろ人間は
自分らしさという存在に気づいて
その後の人生 自分らしさや本当の自分を探して
終わらない疑問を繰り返し探し続けるのだろうか
いつから人間は
本当の自分という言葉を知って
いるはずのない本当の自分を探し始めるのだろう

すべてのことは
今が過去に無かったことであり
すべてが初めてのことだからではないだろうか
この人生が
何かの繰り返しであったなら
時々つまらなくなる代わりに
何かに怯えたり分からなくなったりしないだろうに。
細胞は常に生まれ変わるのに
体の中では常に生と死が繰り返されるのに
私は私のまま ちっとも変わらないように見える。

時々私は
人生に「右か左か」のような
昔ドラマであったような 分岐路は無いように思う。
道ではなく それはまるで空中のような
水中のような
本当は360度進路が取れる道ではないのだろうか。
いつからそれを 
前に進む方向の道しか選択できないと
自分を強迫し始めたのだろうか

気がつけば母が還暦を迎えると言う。
ああ、もうそんな年なのか、と思った。
実は私は、家族の誕生日は弟しか知らないのだ。
兄は一つ上だが、父母の年齢が分からない。
家庭内で話題に上ったことがあったのか無かったのか。
いや、私の人生で親の年齢が必要だったことが
無かったから覚えていないのだ。

そんな母親が今年で60歳。
数字にされると改めて驚く。
60才って私の記憶の中のおじいちゃんの年齢だ。
母は相変わらず私に言う。
同じことを何度でも。
小さい頃からそうだ。
私は相変わらず母にとっては永遠に子供だからだ。

時間だけが、途方もなく過ぎていく。
私だけ一人 2倍の時間を繰り返しているかのように
ゆっくりと 私は私になって行っているというのに。

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