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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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今日から大学が始まりました。
行方不明の友達の安否はまだ判っていません。
ここだけ同じように時間が回っていること
大学にいれば外面のいい私の顔は
誰かと会うたび話すたび、
何でもないような様子で
地震のことを話してしまう。
なんだかいまだに現実ではないような感じで
何も実感できないでいるのは
怖くて湊(祖母のいた漁港)へ行けないからかも
しれません。

私は、2歳の時
一時祖母宅に預けられていました。
祖父母と、おじさんおばさんの船に
一緒に乗って漁に行ったこともあります。
だから、兄弟でも湊に対する気持ちが
一番強いのかもしれません。
海が大好きで、よく祖母や叔父さん達が
水揚げしているところの脇で
テトラポットの間で遊んだり
小さな砂場を作ってホタテの貝殻で遊んだり
魚のさばき方を教えてもらったり。
海が今でも好きなのはそのせいだと思うし
海を見るとノスタルジックな気分になり
少しさみしくなるのもそのせいだと思います。

今日のガイダンスで、被災地域に自宅がある人は
もうメールで案内が行っていると思う、と学生課の方が
話していたところで、あれ?と思いました。

そうです
私には連絡が来なかったのです。
なぜなら、
私が学校に登録した保証人(学費支払人)は、
父ではないのです。
学費支払人は、私の名前で登録しているのです。
そのため、大学が言うには
例え実家がテレビで津波に流されていた場所に近かろうが
祖母のいる漁師家屋が津波で流されようと
父親がたとえば震災で行方不明になろうが
学費を払っている人間(私)が被災地に住んでなくて
被害に遭ってないなら問題ないでしょって
そういうことでした。

自宅が被災しようが父の実家が浸水しようが
漁師小屋が津波で流されようが
学費を払ってるあなたに問題なければ
関係ないでしょ!

ってことでした。

家族みんなで支援しようって考えていたので
こういうことをいわれるとは思いませんでした。
ある意味、軽くショック。

しかも、私が話をしている途中で
担当の方が私の話にかぶせて
「でも、あなたの場合学費払ってる人が
あなた自身なんだから問題ないでしょ」
とか割って入ってくるのでイラ。
(今私が喋ってるっつーの!!)

まあね。
うちの大学なんてそんなもんだと思うけどね。
いくら実家が国の被災地認定してても
学費払ってる私が被災地じゃなければ
関係のないことで、連絡もしないわな。

バスまで時間があったので
食道でごはんをたべていたら鈴先生がいて
ちょっとうるっと来てしまった。
ごめんなさい、色々ご心配をおかけしましたが
大学からの回答はこういう結果でした。

北先生は札幌から帰ってきたかしら。

新年度の始まりは
やるせない気持ちでいっぱいです。

例え大学からなんの考慮もされなくても
父の実家が、漁師として再出発できるように
(その前に今年一年の生活だが)
私は支援したいと思います。

と、思っていたら郵便に学費納付書が届いていた。
今月末までに120万だってー。
(父親の一年分の収入だよ、、、、)

なんだかねえ。
私、ちょっと罪悪感でいっぱい。
でも、誰にも素直に話せない。
私が意地っ張りなのか(東北人だから?)
我慢しているのか
泣いてしまいそうで、笑って、
なんでもない振りをする。

きっと、明日もそうだ。


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