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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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今日は土曜日。
私たちの学年だけ、授業がある日。

授業が終わって、バスの時間までのほんのちょっとの間
鈴先生を一目見たくて 4階まで階段を上っていった。

と考えつつ、途中でげほげほぜーはーしながら 
はじっこの研究室へ。
「在室」のところに磁石が置いてあったけど
なぜか心臓がバクバクしてしまい 
どうしても研究室のドアを開けることが
できなかった。

外から、いるかなー、と覗くだけ。
それだけでいいと思ってた。

鈴先生に会うのが怖くなっちゃったんだよね。
この状況が、眼科の先生のときの私に似ていること
自分で気づいているんだ



                           聞いて欲しい。



でも 鈴先生の周りには 私の心が近づけないような
ものすごい緊迫した構造のバリアがある気がして
半径1メートル以内にはいられないようになってしまった。
その構造に 足を踏み込もうとしていた私。
それに気づいて 今度は近寄れなくなった私。

だから、見えるところで一目見るだけでよかった。

なのに今日 ドアの前で立っていたら


ガラガラ~

鈴先生、なんてタイミングで登場するんだ・・・

急なことに驚いて、思わず会釈だけしてその場を足早に立ち去る私。

やっと階段まで来て、てくてく降りたら

な  ん  で   そ   こ  に 鈴  先生  が!!!???


「勉強進んでる?」
「全然」
「寝てるか~?」
「あんまり寝てないです」
「とりあえず 家事はあんまりしなくてもいいよ」
「うーん。先生やってくださいよ~」

「もう帰るの?」

「はい」

「こっちは論文の準備とかで忙しいんよ~」(←コレ。)

「あんまり悩むなよ~」

「はい、ありがとうございました」(私)


満面の笑顔でこっち見られるのが痛い。
まっすぐ見返せないときに、まっすぐな視線は
突き刺さって私にはイタイのです。。。



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