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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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年が明けて大学が始まりました。
あっという間に期末試験1月前です。

しかしクラスの一部は期末試験どころではなく
センター試験の子たちが結構います
私立医大専願なのになぜかセンター受験すると言って

「社会が分かんないの! 社会が! もう世界史謎!」

なんて言っている人がいます・・・しかも近所に・・・

お前は何のためにセンター試験を受けるのか。
私はその方が謎です。
センターは普通の2次対策とは違うし
大体私立専願だったらセンター試験を利用しないではないの。
なのに私立の勉強そっちのけでセンター試験の勉強をしている
意味が分からないんですよ
たぶんそういう状態だから毎年落ちるんだろうが・・・
(作戦が間違ってる)

「センター試験なんて時間とお金の無駄。
そんな暇があったら行きたい大学の過去問やったら?」と言ったら
却下されましたけど。
まあ いいです・・・

つい最近知ったのですが
私立の医学部や医大で、ストレートに6年まで上がっても
そのまま6年で卒業出来るのは入学時の4割から5割なんだそうです。
一緒に入学しても、そのうち半分の学友は一緒に卒業して国家試験を
受験することができないのだそうです。
医学部は助成金の問題がものすごく大きいので
受かりそうもない学生を卒業させて、国家試験を受けさせるわけには
行かないのだそうです
そのため、100人いた入学者のうち、国家試験を受験できるのは
学年に約半分いるかいないかになってしまう
ストレートに上がっても、です。
ストレートに上がれない学生も、何人もいるのです
それが私立医大の現状なんだそうです
医学部に入りさえすれば医者になれる時代は、
もうとっくに終わっているのかもしれません
いや、そういう学生の質になっているのかもしれませんが。

医師不足が囁かれていますが
かといって医師国家試験のハードルを下げるわけにはいきません。
医師になるには、最低限の知識と技術は
もっていなければならないからですよね
それは誰でもわかります
でも、そのような状況で、医学部の定員だけ増やしても
意味がないのではないでしょうか
意味がないというのは言いすぎかもしれませんが
医師増員の決定打にはなり得ないと思うのです。

東京都では、メディカルスクール構想が持ち上がっていましたが
それ以前から、歯科医師に数年間のカリキュラムをくっつけて
医師国家試験を受験できるようにしよう、という話がもちあがっていたそうです
たしかに ほとんど医師と同じようなことが出来て
学んできた内容も 解剖以外はほぼ被ってますからね
そうやって 高卒→医学部だけが医師国家試験受験資格を得る、という
構造を打開する必要があるのだろうと思います
アメリカはじめ海外では、大学を卒業してからでないと
弁護士などの法律家や医師にはなれません
しかしその人数と言ったら日本よりずっとずっと多いのです。
国家試験だってもしかしたら日本より難しいかもしれません
なのに、日本より足りているのです。

日本は何かにこだわりすぎているのではないでしょうか
政治の改革にしても、教育にしても、医療にしても、です。
制度や既存のものにこだわりすぎて
柔軟な改革や発想が出来なくなってきてしまったように思います

そしてこだわるあまり
本来の目的を、大きく見失っているような
そんな気がします。



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