その時、木々は碧かった。 思い切り深呼吸して 未知の世界へ挑もうとしていた。 木々はだんだん碧を増し 僕は走ることを覚えた。 木々をそよがす 風になることを覚えたんだ。 その時、木々は燃え出した。 赤く 赤く 風に炎を移すように 青い空も燃え出した そして季節はめぐり 風は僕の中に、大きな木を育てた。 (村上昴Ⅳ~そこに君はいた~より引用)
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