ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。
あやふやで不安になることばも
その傷が癒えることばも。
風切り羽を切られたよう
本当は空を飛べるのに
風切り羽を切られたよう
その籠に
なにも鍵はかかっていないのに
お前は飛べないんだと言われ続けている
風切り羽を切られたように
空を飛ぶことをあきらめていた
この籠の中が自分の居場所だと
何度言い聞かせたろうか
格子の外の青空を
何度諦め過ごしたろうか
風切り羽はまだあるのに
まるで切られたみたいに
空を飛ぶのを諦めていた
青い空は
手には入らないと言い聞かせていた
風切り羽は奪われたんだと
何度そう言い聞かせたろう
青い空の話をする人も
いつの間にか居なくなった
私の羽はいつだって
飛び立つ事が出来るのに
風切り羽は
まだ残っているから
空だっていつか
必ず飛べると信じてる
その空にあなたが
居たらいいのに
本当は空を飛べるのに
風切り羽を切られたよう
その籠に
なにも鍵はかかっていないのに
お前は飛べないんだと言われ続けている
風切り羽を切られたように
空を飛ぶことをあきらめていた
この籠の中が自分の居場所だと
何度言い聞かせたろうか
格子の外の青空を
何度諦め過ごしたろうか
風切り羽はまだあるのに
まるで切られたみたいに
空を飛ぶのを諦めていた
青い空は
手には入らないと言い聞かせていた
風切り羽は奪われたんだと
何度そう言い聞かせたろう
青い空の話をする人も
いつの間にか居なくなった
私の羽はいつだって
飛び立つ事が出来るのに
風切り羽は
まだ残っているから
空だっていつか
必ず飛べると信じてる
その空にあなたが
居たらいいのに
20代から30代にかけて
私はただの金魚のようなきらきらで
ただそれを掬ってみたい大人たちに追いかけまわれされて
遊び半分で背びれや尾びれはボロボロになっていった
ただの珍しい金魚
泳ぎ方が独特で
珍しい見た目で
夜店で掬っては自慢するような
なんの取り柄もない
家に帰って世話されることもない
掬ったら飽きてしまう
ボロボロの金魚
水槽の水の中で息絶える
大切な家族と和気あいあいと
「珍しい金魚ね」なんて言いながら
私はただただ、消費される
汚い水の中で
ただただ、命を消費される
飽きれば死ぬまでそのままで
私の人生は水槽の中で
そのうち苔がはえて 誰も見ることもない
そんな金魚だった。
いつかキラキラした大きな水の中で
泳ぐことを夢見て
私は今
酸素も送られない水槽で
ただ、死ぬのを待っている。
追いかけまわされてちぎれた腹鰭を
「あら、汚いわね」
「不格好ね」
なんて言われながら。
私はただの金魚のようなきらきらで
ただそれを掬ってみたい大人たちに追いかけまわれされて
遊び半分で背びれや尾びれはボロボロになっていった
ただの珍しい金魚
泳ぎ方が独特で
珍しい見た目で
夜店で掬っては自慢するような
なんの取り柄もない
家に帰って世話されることもない
掬ったら飽きてしまう
ボロボロの金魚
水槽の水の中で息絶える
大切な家族と和気あいあいと
「珍しい金魚ね」なんて言いながら
私はただただ、消費される
汚い水の中で
ただただ、命を消費される
飽きれば死ぬまでそのままで
私の人生は水槽の中で
そのうち苔がはえて 誰も見ることもない
そんな金魚だった。
いつかキラキラした大きな水の中で
泳ぐことを夢見て
私は今
酸素も送られない水槽で
ただ、死ぬのを待っている。
追いかけまわされてちぎれた腹鰭を
「あら、汚いわね」
「不格好ね」
なんて言われながら。