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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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今日は心理学の講義の日。
心理学の講義は、化学の講義より好きじゃない私は
今日も

「あーーーっ!!#%&※@」←教授が違うこと言ってるのでヤキモキしている

という一時間です・・・

心理学を専門にしている人の殆どは精神医学を学んでいない。
学んでいたとしても、病態生理を全く理解していないので
きっと病名と症状だけを覚えているのだと思う
だけどそれはとても大きな罠を作るのです。

何かあると必ず心理的なものに無理やりでも結びつけてしまうし
理解できないものは統合失調などで片付ける。
よくありがちなのは、解離性同一性障害の別人格の言葉を「幻聴」とみなし
統合失調症であると判断結果を提示すること。
どうして、幻聴ひとつで統合失調と判断してしまうのでしょうか。
それは、心理学中心の学問が、症状と病名を短絡的にしか
教育しないからです
統合失調症でも幻聴が無い場合もあります
だけどそっちは余りクローズアップされないのです
幻聴と妄想があるものが 統合失調
そういう感じです
まあ ICDの弊害でしょうね
だけどこれに似たようなことが
沢山回りに転がっていませんか
そう、何かに似ていますよね
最近の学生や子供達です

想像したり、周りのほかの病態から中心(核心)に向かって
意識を向けたり思考をめぐらしたりすることがない
だから、問題でひねられるとお手上げになってしまうのだ
理解力はあるけど、思考力が無いのかもしれません

鬱病についても同じことが言えます
うつ病はよく「まわりに相談すれば」といいます
だけど、本当の鬱病(内因性鬱病)の場合
周りの友達に相談したところで何の意味もありません
それは体の病気だからです
胃がんや肺炎と一緒の器質的な「病気」です
だけど胃がんや肺炎のとき

「どうしてもっと回りに相談してくれなかったんだ」

とはならないですよね
そこは

「どうしてもっと早く”専門家(医者)”に相談しなかったんだ」

となります

だけど鬱の場合はそうではありません
でも、あながち間違ってないかもしれません
それは、内因性鬱病の有病率は、たったの0.5%しかないからです
鬱病、鬱病とよく言われていて
「こころの風邪」なんていわれますが、大きな間違いで
実はたったの0.5%なんです
これは1%の統合失調よりも低い数値です
そしてなぜ私が「あながち間違ってないかもしれない」と言ったかというと
現在、日本で「うつ」というと、心理的要因が原因で起こる
「抑鬱状態」も鬱病と判定しているからです
しかし、鬱病は先ほども言ったとおりたったの0.5%の発症率です
日本の鬱病患者と言われている人は焼く20%と言われています
この差はいったい何なんでしょう

実は内因性鬱病ではなく、抑鬱状態も「鬱病」のカテゴリーに含めて
しまっているからです
これはかなり大きなミスだと私は思います
内因性のものと、心理的な要因で起こる抑鬱とは
治療の方針も、発症の原因も大きく異なるからです
内因性の鬱は、心理的要因が内場合、つまり
抑鬱を引き起こすような心的体験がないのにもかかわらず
うつ状態が続くことです
この場合、カウンセリングはほぼ意味がありません
心理的要因がないからです
つまり相談するものがないのです
この場合はSSRIが著効する、本当の鬱病です

しかし日本では殆どが心理的要因が引き金によって起こる
抑鬱状態です
つまり、カウンセリングが効果を示し、薬はあくまでサブに回ります
心理的要因が取り払われれば、基本的にその抑鬱状態は改善
されるはずだからです
しかし抑鬱状態が長きに渡ると 脳内物質の放出量も段々と
衰えてくるはずなので そこを多少 薬で補ってやる程度です

つまり 同じ呼び名で呼ばれている疾患なのに
全く違う治療方針をたてていかないといけないのです

抑鬱状態の人にずっと薬だけ与えていても
よくなるはずもありません
心理的要因を探ってそれを取り除かなくては
いつまで経っても同じでしょう
そして
内因性鬱の人に「何か悩んでいることはないのですか」
と聞いても殆ど無意味です
だって 悩んでいることがないんだもの
あったとしても それが原因で鬱になったわけではないので
それを掘り下げられても困ってしまうのですよ

しかし この抑鬱状態と鬱病の違いを
心理の人は全く理解できていないひとが殆どです
この教授も
「抑鬱状態が続いて鬱病になる」と うそを平気で言い放ちます
熱が続いて黄熱病にならないのと同じです
咳が続いて喘息になってしまわないのと同じです
もし鬱病だったとしたら
それは初期診断の抑鬱状態が間違っていて、はなから鬱病だったんだろうに。
咳が続いて喘息になってしまったのではなく
はなから喘息だったから咳が続いていたんだろう
それを指摘したのにも関わらず
絶対に講義で訂正をしないので
みんなまたこうやって 間違った知識が植え付いて
若者達に伝達されていくわけですよ
そして鬱病の人達はみな

精神的な悩みを抱えている とか
心が弱い とか

良くわからないレッテルを初めから張られてしまうわけです

そんな人が「心の教育」とか
なにをたわけたこと言ってんだ、と思うんですよ私は。

それをわざわざ毎週聞きに来ている
他の専攻の教官とかも居るわけで
そこでまた 教官たちにまで
うそ知識が伝達されていってしまうわけです

というわけで
日本の精神医学はこのまま
えせ心理学に飲み込まれてしまうのだろうか・・・・?

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