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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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駄目だなあ
この時期になると
私は青森を思い出さずに居られない。
捨てたはずなのに
というか
捨てたんだと自己暗示をかけているだけなのだけど
雪の降りそうな鉛色の空の色を見ていると
一瞬 青森かと錯覚してしまう。

そして私はゆらゆら揺れだす。
一人ではいられないのだ。
あんなに独りだった雪国なのに
思い出す度 孤独が雪のように降り積もってくる。

私は
青森全体が嫌いだったわけではない
でも、飛び出すのに十分な条件は揃っていた
青森に居るころから私は
青森を捨てる準備は出来ていたのだ。

去年の今頃
高校の時の恩師に尋ねてみたことがある。

「私の捨てた青森は、まだそこにありますか」

恩師は一言

「あるよ。」 と答えた。

私は青森で何も学ばなかった。(たぶん。)
私の人生の選択肢に
青森で生きる、は無かった。

あの頃の私は青森では生きられなかった。
だから後悔はしていない。
私の青森は
心の中に存在してさえ居ればいいんだ。
まだ行った事のない土地と同じように
ノスタルジックに想いを馳せる地になってしまったんだ。

今年も一年、帰らなかったなあ。

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