忍者ブログ
ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
[297]  [296]  [295]  [294]  [293]  [292]  [291]  [290]  [289]  [288]  [287
昨日で冬休み前の講義が終わり。
クリスマスイブでしたが、大学の先生からはレポートや
実習試験の結果発表というプレゼント。
結果的に全突破していてうれしかったです。(わーい)
勉強した甲斐がありました。

大学が終わった後、映画「Shine a light」を観てきました。
ローリングストーンズのドキュメントみたいなライブムービーなのですが
いやー、やっぱりストーンズはカッコよかった。
頭の中でもやもや考えていたものが、映画を見てる間は吹っ飛んでました。

この時期になるとにわかに私の心が騒がしくなるのです。
それは受験シーズンに入るから。
今年も相も変わらず、後ろの席の方は医学部再受験生たちが
講義そっちのけでひたすら受験勉強です。
私のごく近い友達も、その一人です。
彼女は医学専門予備校で2浪した後、今私のいる大学に来たのですが
また来年受験するというのです。それも金沢医科大学。
彼女は大学ではそれほど成績が良くはありません。
いろんな大事な単位を落としそうになったり落としたりしています。
大学に入ってからが大変な医療系なのですが
入ってから、講義についていけてないように(私には)見えるのです。
生物が得意な彼女なのですが、今回の簡単な免疫学の実習試験も不合格。
私の中で、「医学部を受けるような人間は、こんな試験で不合格にならない」
と思っているのですが・・・

(ここからちょっと性格が悪い子になるかもしれませんので注意。)
自分より明らかに大学生活で勉学についていけてない人が
「やっぱり医学部に行く!」と受験するたびに
私の心の中はチクチクするのです。
だけど私は同じようなことで去年の今頃ちくちくしました。
でもその時、いろんな人に心の内を話して
色んな人の意見を聞いて
結果的に自分で納得した見解があります。
それは

「薬学を途中で投げ出すようなやつは
医学部に行ったって途中で苦しくて投げ出す」
ということ。

どんなに苦しくとも、納得いかなくても
薬学ごときの勉強に付いていけなくて
途中で投げ出して医学部を受験したって
医学部の授業に付いていけないだろう
医学部は少子化もあり、最難関の学部ではもはやない。
だけど大学入って医師になる前の人間としての「根性」の問題だと
師匠の医師が言っていた。

薬学部の勉強ですらあとたった数年の我慢や努力ができないようなやつが
入ってからが死ぬほど大変な医学部の講義に付いていけるわけがないと。
医学部に入学したって、留年するやつ、国試に落ちるやつ、講義についていけずに
単位落とすやつ、大学来なくなるやつ、一杯いる
そういうやつは何が問題なんだ?
単にステータスのある地位が欲しいから医学部目指してるだけだろ。
最初から医師以外考えてないって口では言ってるその友達の女もそうだ。
本当に医師しか考えられなかったわけじゃないだろ。
医学部しか見えてないような人間は、医学部以外受験なんかしてない。
医学部だめな時のために次にステータスのある薬学部受けて、それで
今だにうじうじしてるようなやつは
結局そういうやつなんだよ。
薬学の勉強すら投げ出すようなやつが
これから先に医学部は受かるだろうけど、その後に続かないんだよ。
いいか、受験で燃え尽きちゃダメなんだよ。やっていけないんだよ。
そのあとが問題なんだよ。
と。


私は私で、
医学部に行けずに職場から
「だったら薬学部へいけ」という選択を提示され 
それを享受したため偉そうなことは言える立場ではないけれど
回りの師匠や先生がみんな口々に言うのは
「途中で薬学投げた奴が医学部行ったって駄目だ」ということ。
今では私も、悔しいけどそう思っています。

裕福な家庭に生まれて、学費も生活も受験費用も全部
親におんぶにだっこな彼女は、確かにうらやましいと思う。
日本一学費の高い薬学部から、今度は
日本一学費の高い医学部へ行こうとしている。
そしてもし入学したら、子供のために億単位でもぽんと出せる親って
すごいと思う。
私は独立生計を立てている身なので
そんな甘えたことができないし不可能なのだけど
人のお金を際限なく使えるというのは、こういったことを考えずに
生きていけるということなだろうか。

私は薬学を投げださないと決めたんだ。
時々こうして悔しくて揺らぎそうになるけれど
私のように、心に大きな傷を負ってそれを乗り越え
新しい人生を歩んでいる人間がいるということを
今働いているクリニックで恩返しをしたい。
一人でも多くの、私のような人間に
生きていることが素晴らしいことだと
思える手伝いをできるようになりたいから。
そしてそれで薬の専門知識まであったら、最強でしょ?
給料なんか暮らせる分だけあればいい。
私が医師という立場で、クリニックを通して患者さんに恩返し
クリニックに恩返しができるのならば。

だから今は私は目の前にある薬学を一生懸命やると決めたんです。
薬学を途中で投げ出すような人間は、医学だってきっと投げ出すはずだから。
最後まで投げださずに、目指すは夢のダブルライセンス。

そのころは40過ぎちゃうけど、何とかなるよね。
自分の人生に明かりを灯せるのは
自分以外誰でもないのだから。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
<< HOME 総括 >>
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
木蓮
性別:
非公開
自己紹介:
山へ行けばわかるよ
カウンター
最新コメント
[05/07 pochi]
[05/01 moto]
[05/01 moto]
[05/01 バード]
[04/29 pepipo]
忍者ブログ [PR]