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ことばは矢のように、あなたのこころに突き刺さる。 あやふやで不安になることばも その傷が癒えることばも。
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やっと試験が終わって昨日はMRさんと院長とお食事会。
色々と薬の話になり、ちょうど今回の試験で薬理は中枢系だったので
普段中枢系を扱ってる私にはとても有利だったのですが
仕事の面でも、普段扱っている薬の作用機序などが
深く学べたおかげで、二人の話についていくことが出来ました。
こういう面でも役に立っているので
やっぱり学ぶこと、知識をつけることは
とても楽しいことだなあと実感しています。

国家試験のための勉強だと思えば
ただ知識を詰め込まなければならないという事に
落胆してしまうだけだと思います
それはただの苦痛でしかない
だけど、知識をつけ、その知識の集大成として
国家試験を受けるということであれば
私は国家試験は目標点ではなく
ただの通過点のような気がします。
実際、今までの知識をフル動員して国家試験を突破して
そのライセンスを持っていなければならない仕事の
スタートラインにやっと立てるというだけのこと
そこからがまた、勉強なのだと思います。

私が医療系に興味を持ったのも
一生勉強出来るから、という魅力があったからです
これを書くとすごい勉強好きでガリガリ勉強するような
そんなマジメ人間(どうして勉強する人間を真面目というのか不明だが)
なような雰囲気ですが
そもそも人間って、知識を得たい動物なんだと思います

色んな事に不思議だな、と思う気持ち
それを知りたいと思う気持ち。
それが全くない人間なんて、私はいないんじゃないかと思います。
だけど最近周りを見ていると
受験戦争の負の産物なのか
疑問を持つことは無意味で、ただ答えを暗記することが
大事なことであると思っている人たちが
とても多くなった気がします。
確かに、試験を突破することは大切だと思います。
だけど、答えだけの記憶は、
知識のネットワークを産まないと思うのです。
多面的な視点が持てないし、何より応用力がなくなる。
最近の学生は応用力がない、問題もひねればもうダメ、という嘆きも
私は当然のことだと思います。

その答えを、覚えていないからです。

理科に興味が持てない
科学離れが進んだのも、面白さを感じる前に
問題に対する答えを知識として詰め込んだ結果ではないでしょうか。
自然科学は人の考えた通りに行かない。
それがますますめんどくさい科目であるという認識に
なるのではないだろうか。

私は小さい頃からしつこくて
分からない虫、花の名前など
とことん調べるタイプでしたが
高校あたりから先生自身にそのしつこさが
うとまれるようになった気がします。
「とりあえず答え覚えとけ」
じゃ、興味も何も持てるわけないですもん。
数学も化学も、ほかの科目もそうです。

薬のことも
一対一対応で覚えるのではなく
やっぱり作用機序が大事。
章末問題から7割でるから、どの薬か、どんな作用機序か分からなくても
文章丸暗記すれば合格できるとか
そんなんじゃ絶対に応用がきかないし
新しい問題に対する答えもひねりだせないはず。
でも機序さえ覚えたら
どんな問題だって、たとえ答えが分からなくても
途中までは頭のなかでひねり出せるはずなのです。
はなから分からなくて匙を投げることはないはずです。

今回の試験は、私は好きな科目ばかりやって
苦手な科目を後回しにするという
典型的なダメ学生的勉強方でしたが
基本的にわかるのはうれしいし
勉強って楽しいものだと思うんです。
でも試験のための勉強っていうのは
これほどつまらないものはないなあと思います。

日本もどこかの国みたいに
もっと自由に色んな事をディスカッションしたり
色んな事に興味を持てるような人間を
育てるような教育のほうが
将来の日本としていいとおもうのですが・・・・・
なかなかそうはいかないですよね。



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