ビタミンの構造式のポスターを頂きに行きました。
何度見ても、ビタミンB12は美しいなあ、と思います
うれしくって顔の筋肉がゆるみっぱなしです。
(ビタミン先生を目の前にすると緊張して汗だらだらなのだが。)
帰りのバスまで時間があったので、少しビタミン先生とお話をしました。
ビタミンB12の構造も、合成経路も化学反応もそうだけど
もしかしたら 自然に行われているものが人間が考えるよりも
はるかに高度で、効率的なのではないか
エネルギーロスもないような気がする
そしてそれは高度に効率的だからこそ
美しい姿なのではないかな
いや、逆か
究極的に効率や能率を突き詰めていけば
シンプルで無駄のない
美しい構造を取らざるを得ないのかなあと
そんな話をしていたら
「アメリカでは、そんな風に進化は
何か大きな力(超自然的な)に引き寄せられているという
考え方もあるんだよ。そういう学会とかもあって、そこで今
モトムラがしたような話をしたら、きっと喜ばれるよ」
と言われました。
・・・・。喜んでいいのやら。
まあ、素直に喜んでおこう。楽しかったから。
だけど究極の美しさが天然物であるなら
人間は、科学は何をやっているのだろう
ただ単に 天然物がそれこそ何億年もやり続けていることを
人間の言葉に翻訳したり、何億年遅れで証明したりしている
単にそれだけの事のような気がする
科学は自然を超越できないと思う
ならば科学者たちは何を思っているのだろう
ひたすら証明するために
仮説をたて、証明を繰り返しているその間に
科学は自然にないものを作り出すことは基本的には出来ない
もともとあるものを、単に組み合わせてくっつけているだけ
科学ってなんだろう
何をやってるんだろう
人間は生物界の頂点の頭脳なんて
思い上がっている人たちも居るけれど
私はそうは思えない
だって 人間が解明できないものが
自然の摂理にはあまりにも多すぎやしませんか
その頭脳とやらが
追いつけてないではないか
サイエンスは自然を追いかけるだけ
決して追い越すことも 追いつくこともない
だったら科学者は何をすべきか
もともと自然が作り出したものに
色々なものをくっつけて
美しかったものに 人の手を下す
美しかった構造は人の手によって改変されて
その先を読めない人間たちは
ほんの少しの「美しさの崩壊」が
何をもたらすかの想像さえ出来ない。
科学の弊害が起きるのは
当たり前のことのような 気がします
お祭りだー、と思っていた試験も無事終わりました。
無事、って全然無事じゃないんですけど。
あー、あんなに遅くまで毎日のように教えて下さった
ビタミン先生他教官の皆さまごめんなさい。
皆さんのおかげで全部の問題が理解できましたが
私の計算力のなさのおかげで台無しにしました。
ごめんなさい。
考え方も合っていて、式も正しいのに
計算が出来ない・・(致命的)
今日は本当はビタミンB12の構造式のポスターをもらいに
煙研に行こうかとも思ったけれど
あまりの試験の出来の悪さに行く気も失せ(でもポスター欲しい・・)
ハイテンションで帰ってきました。
帰ってきてもただいまを言う相手もいないんですけどね。
だったら煙研に行けばよかった・・・
試験終わって隣の会場にいる友達を探しに覗いてみたら
いましたねービタミン先生。(申し訳なくて目を合わせられない)
はー。
ため息しか出ない・・・
それにしても何でこんなに計算ができないんだろう。
こつこつ計算力をアップさせるために自主トレでもするか。
計算ドリルとか。
頭をよくぶつけていたから、脳細胞がやられてしまった
のだろうか・・・
心を入れ替えて、今日の問題を解きなおしてみようっと。
私は他の学生に比べて
化学がとても苦手だということと
勉強からしばらく遠ざかっていたというハンディがある
でもね
言い訳したくないし、負けたくないの。
私も類にもれず、油断すると色んな言い訳を探し始める
「仕事してるから」「学校の勉強からしばらく離れているから」
「独り暮らしだから」「お金がないから」etc・・
でも違う。
そうじゃない。
自分から逃げない。
煙先生に「お前は妥協できない、少しは妥協を覚えろ」って
言われたけど
ごめんね先生
私は納得したいのよ 腑に落ちて見たいの
やりきったって、もうこれ以上できませんって。
限界は天高くに、だから、ね。
生きるんなら限界に挑戦するのが筋だ。
冷静に読んだらすごいですね
私のなかの 暗黒な部分が
存分に撒き散らしてありますね・・・
なんでだろ
たぶんきっと季節のせいだ。
そして都会に住んでいるせいかもしれない。
今ふと思ったけれど
今通っている大学は陸の孤島みたいな
ここ、関東か?というような
山の上に建っている
もちろんキャンパスは半分林の中。
異様に落ち着く。
住み着きたいくらいだ。
(多分その願望が叶えられる日もそう遠くは無いだろう)
そこにいる時は
「私はここにいていいのか」と自問自答はするけれど
寒いとは思わない。
多分植物が生えているからだと思う。(=土がある)
こうなると北先生の一言が身にしみる。
「人間土がないとこじゃダメになる」
・・・・・言えてる。
私が今住んでいるところは住宅街で
マンションぱっかりで
コンクリート帝国なわけですよ
コンクリートって見た目も冷たいけれど
事実 触ると冷たいでしょ
それがこの季節
鉛色の空気とシンクロして
さらに 重苦しく感じるんですよ
重苦しくて息苦しくて寒い。
こういう季節
あんまり好きではないんだよね
でも 私は帰れる故郷がないので
ここできっと 生きていくしかないんだな
この時期になると
私は青森を思い出さずに居られない。
捨てたはずなのに
というか
捨てたんだと自己暗示をかけているだけなのだけど
雪の降りそうな鉛色の空の色を見ていると
一瞬 青森かと錯覚してしまう。
そして私はゆらゆら揺れだす。
一人ではいられないのだ。
あんなに独りだった雪国なのに
思い出す度 孤独が雪のように降り積もってくる。
私は
青森全体が嫌いだったわけではない
でも、飛び出すのに十分な条件は揃っていた
青森に居るころから私は
青森を捨てる準備は出来ていたのだ。
去年の今頃
高校の時の恩師に尋ねてみたことがある。
「私の捨てた青森は、まだそこにありますか」
恩師は一言
「あるよ。」 と答えた。
私は青森で何も学ばなかった。(たぶん。)
私の人生の選択肢に
青森で生きる、は無かった。
あの頃の私は青森では生きられなかった。
だから後悔はしていない。
私の青森は
心の中に存在してさえ居ればいいんだ。
まだ行った事のない土地と同じように
ノスタルジックに想いを馳せる地になってしまったんだ。
今年も一年、帰らなかったなあ。
今日も懲りずに煙先生のところへ。
友達が教科書を盗まれた(!)とのことで、その相談。
と理由をつけているけれど
本当は煙研究室が居心地よくて仕方ないんですよ。
この煙研に居心地よさを感じるから
教官たちからマークされる原因でもあるんでしょうけど・・・
煙研に行くと、実習にいつも行っていて居ないビタミン先生が
今日はいてくれたので
もうすぐテスト祭りがあるので
すっかりお世話になってきました。
今日はなんかね
午前中は緊張するお仕事を一つやってきたので
それが終わってからはすっかり気が抜けて
よく笑ってました・・・
良くわからないけど、ビタミン先生と一緒にいて
やたら楽しかった(笑)
しかも途中で小助手さん(お友達)登場して
さらに楽しくなってしまいました・・・って
何やってんだ 私
こんなに勉強してはいるけれど
私は国家試験を受けて免許をとりたいか?
答えは多分イエスでもノーでもないだろう
でも その先にあるもの
それが見たいんだよ私は。
そして私が捨てた青森にいる
大切だった忘れ形見に
いつか 会う理由が欲しいのかもしれない。
もう会えないけど
風の便りで届いて欲しい。
私が 生きていることを。
私はあの日から、あなたを死なせないと誓ったんだ。
「すごく煮詰まってるんです」とのカウンセラーさんからの相談に乗る。
スーパービジョンって言うんですが、それを久しぶりにやりました。
カウンセラーさんの今持っているクライアントさんが
なんかうまい方向に持っていけない。
なんでだろう?何が悪いんだろう?何か間違ってるかな?
色々話を聞いていると、
どうもラポール(信頼関係)も出来てない様子
なのにぐいぐいと結論を見せようとしている様子。
「違う、そうじゃないでしょ、って思っちゃうんです」
何でそう思うの?と聞き堀り下げていくと
「その人(クライアントさん)がうちの母親そっくりで」
もしかして、いつもお母さんに
「違う、そうじゃない、なんでわかってくれないの?」って
思ってたんじゃないの?と聞くと
「そ、そうだ・・・お母さんに早く気づいて欲しいって気持ちでやってた」
お母さんに早く本当のこと気づいて、っていうのと
クライアントさんの気持ちを受け止めるっていうのは
全く別の次元だよねえ・・・
「あー。無理やり気づかせる方向に行ってた・・・」
こんな感じで進んでいくわけです。
来週から方針変更です。
ホスピスの医師のもとに、末期癌の元恋人が入所して
くる話。
モルヒネ。
安楽死と尊厳死。
元恋人はモルヒネを請う。
遠い昔、私は生きることを否定しない代わりに
死ぬことも否定しなかった。
だけどそれは間違いだと気付いた。
人は生きることや死ぬことを選ぶ権利など
持ち合わせていなかった。
細胞は生きることをプログラミングされ
アポトーシスを迎えるまで私たちは生きているしかないのだ。
プログラムされた死を迎えるまで
私たちは大切に生きるしかないのだよ。
人間は時々
それをすることが出来る能力がある事を
それをしてもいい権利があると勘違いをする。
だけど違う。
きっと違うに違いない。
研究室でちょっとした誕生日会が開かれていました。
実験の見学から帰ってきたら
「おいでおいで~」
と手招きされました。
煙先生と飲むのは初めてだったけど
煙先生の人間としての存在感や信念
私なんかただのガキだと思った。
私は ここにいる意味が 時々 判 ら な く な る
「お前は妥協が出来ない」
煙先生は私にそう言った。
自分ではそう思ったことも無かったから
驚いたけど その通りだと思った。
私は私の生きたいように生きたい。
人間らしく生きると決めたあの日から
私は私の人生を生き直していたんだ
あれからもうすぐ5年。
私は私らしく生きられていますか
私は私の存在を巡って
人として一人で生きて行けていますか
私は私だけの人生を
歩けていますか。
初めて会った時は補習授業の時で、その時は
「こんな嫌味な先生が存在していいのか」とか思ったわけで
その後は居るのは知っていたけど話すとか別に興味なかったわけですよ。
教え方もそんなに上手いわけじゃないし
(ビタミン先生は頭がいい人の罠にはまっている)
特にこれといった興味もないし
研究室も生薬だったから縁もないわけで
わざわざ質問しにいく必要性もないわけで
どちらかというと避けたいタイプのカテゴリーだったのですよ
なのでこの先お世話になることもお目にかかることも無いと思って
過ごしていたわけです
でも、ビタミン先生は煙先生の研究室ってのが罠。
煙先生はいつも相談に乗ってくれる頼もしい学生部長です
煙研究室も色んな人が来て、コーヒーの香りがして
居心地いいわけですよ
適度に温かく
適度に乱雑で
適度に放置されるから
煙先生と話しているところに
たまたまビタミン先生が来て
「勉強教えてやろうか?」とか話しかけて来た訳です
でもね、私化学が苦手で嫌いな領域に差し掛かる寸前なので
易しい教え方してくれないと付いて行けないんですよ
でもそしたら
意気揚々とビタミンの話をし始めたわけですよ
自分の研究の話
そしてその話を聴いているうちに
ビタミンB12の構造を見せられてですね
美しいとか思っちゃったわけですよ、ビタミンB12を。
ビタミンが美しいものだと思わされちゃったわけですよ。
ビタミンB12ってすげー。って。
キレイだなーって。
・・・・アホか私は。
素人にここまで思わせることが出来るって
ある意味普通の人なわけないんですよ
これだけ人の脳に直接ビタミンを焼き付けることが出来るって
そうそういない人種だと思います
それが出来る人なのだったら
他のこともそのぐらいのインパクトで私の脳にも
刷り込み可能なわけです
これが何を意味するか
研究してる人なら少しわかるかもね
今まで色んな天才を見てきたし
一緒にいろんなことをやってもきたけど
自分の専門分野に近い人は始めてだから
余計そう思ったんだろうな(自己分析)
だから側に居てみたいと思ったんだね
この人の側で色んなものが見てみたいと。
でもめんどくさいことが起こりそう
日本人ってホントにめんどくさいし
学生って学生のうちは
目に見えるものにしか興味ないからなあ。
ビタミン先生がそのあたり凡人じゃないことを祈っている。。。
遠い昔の今頃、私の父と母は
何を思っていたのだろう・・・
今ここに存在している私は
想像も付かない未来を背負って
どうにかこうにか生きてきました
大学生をやっています
沢山の私を取り囲む人がいます
20歳の時にこんな私が想像できただろうか
ビタミン先生におめでとうを言われて
照れくさくて直視できなかったけど嬉しかった
(おめでとうなんて教官に言われることってないでしょ)
この人と論文を書いてみたいなあ
この人の下で研究をしてみたいな。
秀才は周りに何人もいたけれど
天才はそうそういないものなので
私はビタミン先生の側で
色んなものを見てみたいと思った
天才過ぎて今のところ緊張しっぱなしですが
いつかきっと 役に立ちたいと思ってるんだよね
秀才と天才の違うところは
天才は秀才が考えても考えても到達しないような思想が
突然降って湧いた様に降りてくること
思いもよらない思考が目の前で展開されることを見ているのが
私は好きなのです
好きなのです、というよりも
なんていうかな、圧倒的な才能にひれ伏してみたいのかな
ビタミン先生ありがとう。
と思った誕生日の1日でした。
時々ここにいることが
判らなくなるなることがある、と所長にメールしてみた。
能天気に学生やっているわけにもいかず
だからって仕事変える訳にいかないでしょ?
「もっと楽な仕事に変えたら?」
「仕事のストレスを抱えながら勉強は大変だよ?」
そりゃそうだけど
そうもいかないでしょ、アルバイトじゃないんだから。
いちぬーけた、は出来ないの。
昨日は担任と副担任と前期試験終了後の個人面談の日。
(こういうところが高校っぽい)
「もとさんには・・・ えー。何も言うことないなー
このまま頑張ってください」
えっ(笑)
いいのかい、それで。
最近新しい発見をしました。
化学の補習で
「何てこいつは嫌味な教官なんだ! おい!」
って思った教官が、実はすごーくいい人だったこと。
「あれは失言したな~って思ってるんだよー」って
言ってました。
ふふふ、面白いね。天才って。
(↑この教官、天才特有の落とし穴持ってるんですよね。)
久しぶりに、天才の側にいてみたいと
思いました。